キャリアアンカー その3

動機付社中、Monday Energize Coachの田岡英明です。

<価値観の探求:キャリアアンカーその③>

 

さて、キャリアアンカーの三つ目は「自律・独立」と呼ばれるものです。

 

このアンカーを持つ人たちは、仕事についてまだ間もないうちに、ごく当たり前の規則や手順、作業時間、服装規定や、諸々の規範に束縛されることが我慢できないと考えてしまいます。この方々が優先させるのは、自分のやり方、自分のペース、自分の納得する仕事の標準などです。組織での生活を制約の多い非合理的なものと感じ、自分のプライベートな生活を侵害するものと認識します。なので、この方々は自分の望む条件に合う、会社からは独立したキャリアを指向します。

 

人生行路のある時点を取れば、誰でもある程度、自律的でありたいと願う局面があるでしょうが、自律への欲求を何ものにも優先させる人たちがいるわけです。この方々は自分自信の船の船長でなければならないという認識を持っているわけです。

このような欲求をめぐってキャリアに折り合いをつけ始めた人達は、自律的な専門職になびいていきます。

 

自立にアンカーのある人たちは、自分の専門分野の範囲内で明確に線を引き、時間を切って仕事をすることを好みます。目的設定後は自分に任せて欲しいといった本音を持っています。

 

このタイプの人が最も敏感に反応を示す承認の形は、過去の業績が昇進に反映されることです。また、彼らにとって昇進とは、自律性の幅が広がることを意味します。

ですのでこの方々への承認には、組織が変わっても持ち運べるような承認のしるしが好まれます。例えば、メダル、記念品、賞状、賞品、賞金等です。

 

さて、ご自身のキャリア・アンカーに近いと思われた方はいらっしゃるでしょうか?

本日もお付き合いありがとうございました。