キャリアアンカー その4

動機付社中、Monday Energize Coachの田岡英明です。

<価値観の探求:キャリアアンカーその④>

 

さて、キャリアアンカーの四つ目は「保障・安定」と呼ばれるものです。

 

誰でもある程度は生活が保障され安定していて欲しいと思っていますが、このタイプの方々は安全の保障という課題がキャリア全体を通して支配的であり、キャリアについて大きな決断をする時には、保障・安定といったことへの関心が指針や制約になります。

 

安全で確実と感じられ、将来の出来事を予測することができ、しかもうまくいっていると知りつつゆったりとした気持ちで仕事ができ、そんなキャリアを送りたいという欲求を最優先しています。このような方々は、定年までの職務への終身雇用権がしっかりしている組織、不況でもレイオフしないことで有名な組織、退職時の諸制度が整い、安定していて頼りにできるというイメージのある組織で仕事を探すことが多いでしょう。こうしたことから行政機関や公共的な機関の仕事にしばしば魅力を感じることもあるでしょう。この方々は上級職や要職についていなくても、自分が組織と一体感を持つことによって、ある程度、満足感を得ることができます。また、この方々は終身雇用の代償として、進んで会社の指示に従います。たとえば、どのような仕事を指示されることがあっても、頻繁に転勤を命じられることがあっても、それを前向きに受け止めます。

 

保障・安定にアンカーをもつひとたちは、安定していて将来の予測のつく仕事を好み、仕事そのものの性質よりも、仕事の周囲の状況の方に関心が向かいます。給与や作業の条件、福利厚生の改善などといったことにこだわる傾向があるのです。ただ、大方の大企業の人事制度はこの種の人に適合するようにつくられています。

 

さて、本日ご紹介のキャリア・アンカーはいかがでしたでしょうか?

本日もお付き合いありがとうございました。