「心の時代」の中での「生きがい」

最初に、現代が成熟社会であるといったことについての言葉を引用したいと思います。

1971年にノーベル物理学賞を受賞したイギリスのデニス・ガポールは次のように言っています。

「地球は何時までも人口増加、経済成長が続いていくわけではない。いつかは規模の拡大のみを追求する経済成長が終息に向かい、安定均衡の状態に移行せざるをえない。その安定均衡状態の社会では精神的豊かさや生活の質の向上が重視される。」 

さて、上記の言葉にどのようなことを感じますでしょうか?

日本は敗戦後、これまでは「いい給料をもらい」、そして「美味しいものを食べ」、「世界の先進国に追いつき・追い越せ」といった共通の価値観のもと、日本人全員が一丸となって経済を成長させてきました。ところが現代はデニス・ガポールの予想にあるように、経済成長が終息に向かい、安定均衡の状態に移行してきています。

精神的豊かさを追求する時代に突入しているのです。

まさに「心の時代」がやってきているのでしょう。

「心の時代」において、

我々一人一人はどのようなアイデンティティ(自分自身は何者かとか自分の拠り所等)を持ち、どのように生活をして行くことによって、活力ある人生を歩んでいくことができるのでしょうか。

まずは、「自分自身を知り、自分の目標を明確にしていく」といった内容から入っていきたいと思います。