「認められる力」を読みました

太田肇先生の書かれた「認められる力」を読みました

人の承認欲求の実情と承認の必要性、そして社会的レベルによる承認のあるべき姿についてわかりやすく書かれており、大変参考になる一冊でした。

中身の構成は、おおよそ

・なぜ認められたいのか?

・日本人と欧米人の承認欲求について

・必要な承認について

・初級コース:職場で認められるには・・

・中級コース:会社で認められるには・・

・上級コース:「世の中」で認められるには・・

となっています。

①なぜ認められたいのか?

・人間が持続的な楽しさを味合うためには、他人からの承認というフィードバックが欠かせない

・自己実現とは本来、自分の潜在的な能力や可能性を最大限に発揮することです。社会的動物である人間は、他人との相互作用を通して事故を確立し、成長していきます。褒められたり、逆に避難されたり、意見を言われたりする中で自問自答し、自己をつくりあげていく。

②日本人と欧米人の承認欲求について

・仕事において、欧米人は仕事で成果をあげ、認めてもらおうと強く意識している。日本人は成果を上げることと同程度か、あるいはそれよりも仕事のプロセスの方に意識が行っている。

・人生における最も体制つな目標は?

「人生を楽しんで生きること」:日本(61.5%)アメリカ(4.0%)

「高い社会的地位や名誉を得ること」:日本(1.8%)アメリカ(40.6%)

・表の承認(加点評価)、裏の承認(原点評価)

・日本の組織や社会では人の優れたところを認めるより問題を起こさないことを認める。すなわち、<表の承認>より<裏の承認>を重視する傾向がある。

・出る杭を打つ日本の承認現状の問題として、「出る杭をうち、相手の足を引っ張ることが自分の利益につながるのは、“ゼロサム”すなわちお金にしても地位や名誉にしてもその総量が限られていて、誰かがそれを得ると誰かがその機会を失う。」といった状況を上げています。

・日本人は認められたいにもかかわらず、積極的に意思表示しないところ、また日本の会社や社会では個人の能力・業績や個性がなかなか認められてないところに特徴がある。

・その日その日に周りの人から認められること(日常の承認)と、長期的に努力を重ね目標を遂げて認められること(キャリアの承認)は車の両輪のようなもので、どちらが欠けてもモチベーションは長続きしない。

・これからの時代に求めらるのは突出した能力やキラッと輝く個性です。

③以上の現状を踏まえ初級から上級までの求められる状況を言及しています。